AE86の4AGリビルトエンジンとオーバーホールエンジンの話
AE86の4AGリビルトエンジンとオーバーホールエンジンの話
リビルトエンジンとはRebuild Engineと書きます。
Rebuildは一般的に「作り直す」や「再構築する」ということで
作り直したエンジン、つまり【再生産エンジン】ということになります。
リビルトエンジンの作業工程は主に以下のようになっています。
ベースのエンジンを完全にバラバラに分解して特殊薬剤などで洗浄し点検・検査します。
再利用する部品で磨耗する部分はクリアランス測定をして研磨や部品交換をします。
ポート研磨等のチューニングは基本的に行われません。
ピストンは純正オーバーサイズか又は同等品が使われますのでシリンダーのボーリングホーニングを行います。
ベアリングメタルやピストンリングなども新品と交換されます。
もちろんガスケット類・オイルシール類・タイミングベルト・テンショナーベアリングなども新品です。
中古素材を使っていますがそれらを除くとほぼ新品エンジンと同等のコンディションで再生されます。
リビルト品はコア(下取りエンジン)返却が原則です。
エンジン載せ替え後に取り外したエンジンを返却します。
コアエンジンは再生され新たなリビルトエンジンに生まれ変わります。
ですので返却するコアエンジンは致命的ダメージがないことが条件になります。
タイミングベルト切れでバルブ突き上げたエンジンやコンロッドが折れたエンジンもメタル焼き付きでクランクが回らないものもコアとしては使用できません。(度合いによってOKとなる場合もあります)
焼き付きの程度によってはジャーナル研磨してアンダーサイズメタルで対応できる場合もありますが基本的にはコストがかかるためNGの場合が多いです。
多くのリビルトエンジンはパーシャルエンジンといって補機類(補器類)が着いていないエンジン単体だけの状態なので車載のエンジンから補機類の付け替え移植が必要になります。
4AGリビルトエンジンの価格は25万円〜30万円くらいが相場のようです。
でもですね。25万円〜30万円もかけるのならオーバーホールついでにライトチューンのエンジンが作れます。
純正オーバーサイズピストンではなく社外の鍛造ピストンとか、カムだってハイカム入れたりも可能かもしれません。
16バルブなら中古パーツも結構入手しやすいので更にいろいろなことができそうです。
そう考えたらやっぱり4AGのリビルドエンジンってそれほど需要がないのでしょうね。
実際に当店でも過去に4AGリビルトエンジンの価格を尋ねられることがありましたが注文まで至ったことがありません。
その様な理由から当店では現在リビルトエンジンは取り扱っていないんです。
ですがチューニングを望まない人もいるのも事実で、オリジナルを重要視する旧車マニアの方や自動車コレクターのかたにはリビルドエンジンは必要であるとも思います。
4AGエンジンをオーバーホールとチューニングをするには
ショップでチューニングする場合は車体から降ろしたエンジンをベースに行うのが基本なので、作業期間中は車に乗れなくなります。
ですので中古のベースエンジンを探してきてそれをチューニングしてもらうことで乗れなくなる期間が短縮できます。
近頃は5バルブ4AG換装が主流になりつつあるので載せ換えた16バルブエンジンが結構出回っているので入手は難しくないと思います。
もしかしたらチューニングしてあるベースエンジンが格安で見つかるかもしれませんよ。
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